解離の研究は昔から行われていたはずなのに、未だ情報は少なく感じます。人格へのアプローチや治療の具体的な方法を知ることができるようになったのはここ数年のことです。
私たちは、解離でおこる様々な不快感、症状、人格交代にまつわるトラブル、人格との不仲を改善し、毎日の暮らしを快適に過ごすには、内なる自分や人格の声に耳を傾け、解離しやすい自分を知り、解離を減らす環境を整えることが、解離性障害および解離性同一性障害の人の回復の道だと考えています。
解離性障害は目には見えない症状が多く、人に相談できないまま、我慢して生活を送ろうと努力するので本人が気づかないうちに悪化してしまうことが多い障害です。長期間にわたってストレスが多い環境にいてしまったり、症状を人に理解されることが難しいため、仕事関係や人間関係のなかで心が疲れ、解離しやすいループにはまってしまい、なかなか改善の糸口を掴むことができません。特に解離性同一性障害は、大きな区分の解離性障害の中でも特に症状の出方が各人各様であるため、内在する人格の連携と周りのサポート環境が大切です。心を安定させるために適切なカウンセリング、体の面からのケア、人格との連携、複数名によるサポート体制の確保など、解離を減らす環境を整え、長期間の回復ステップを前提に、能動的な(人に治療を任せきらない)セルフケアをすべきだと考えています。
SelfBeingでは、当事者である湖本の体験と、皆様の解離の仕方や体験談などをもとに、これからは自分と向き合い、元気になりたいという方へ、必要な情報が見つかる場所となることを目指しています。体験的に良かったこと、悪かったことの情報が集まることで、まだ確立していない「暮らしの中で取り組める解離回復マニュアル」の代わりとなり、今後多くの人にとって役立つものになることを私たちは目指しております。
「経験していないとわからない」そう感じる当事者の人は多いでしょう。解離にまつわる悩みやその症状のつらさは、複雑で目に見えず、記憶が消えて自分がどういう人間で誰なのかさえわからなくなってしまうこともあります。
自分について話そうとすると難しく、相談したくてもうまくできない。
知りたい情報はほぼなく、どうすれば回復できるのがわからない。
治って元気になりたい、普通に暮らしたいだけなのに・・・
これは解離性同一性障害と診断された当時の私が感じていたジレンマです。
解離専門相談室SelfBeingは、当時の私が欲しかった
安心して相談できて、元気に生きるための具体的な方法を教えてくれる場所です。
解離しやすい心を安定させる心理学的な知識と、体からケアする心の栄養学を合わせて、解離を抱える人が安心して相談できる場の提供と、自然治癒力を使う考え方で心と体に負荷が少ない根本的な回復をサポートします。
相談にこられた方 | |
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相談者の診断名の例 | 解離性同一性障害 内在性解離 解離性障害 摂食障害 パニック障害 |
相談者の抱える主な症状 | 離人感 解離性健忘 転換性症状 PTSDによる不安感 頭痛 倦怠感 焦燥感 動悸、手足の震え 不眠 過眠 |
当事者以外の相談者の例 | ご家族(親、兄弟または姉妹) パートナー(夫または妻、恋人) ご友人 教育者(学校の先生など) カウンセラー セラピスト 就労支援者 |
セミナー・講座開催実績 | |
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講座 | Being講座 0期、1期、2期、3期、4期開催 |
説明会 | 90分間のオンライン個別説明会 課題をお聞きし、あなたに合う講座やサポートのご提案をします。講座への参加は全て個別説明会を通して受け付けております。 お申し込みはこちら |
メール講座 | DIDセルフケアメール講座 無料メールにて配信中 お申し込み・配信登録はこちら |
セミナー | 人格共存セミナー 大阪4回、東京3回 |
合宿 | マイノリティ向け起業合宿2日間 2018年東京にて開催 |
当事者対談会 | オンライン開催2回 テーマ:解離の悩みを聞かせてください |
経歴 | |
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1985年 | 兵庫県生まれ。 |
2007年 | 徳島大学総合科部卒業。 徳島大学大学院医科学研究科入学。大学院進学直後、解離性同一性障害と診断され休学。実家にて療養を始める。 |
2008年 | 解離性同一性障害の治療ができる病院を探すが見つからない。通院以外は引きこもり生活。増える診断名と投薬に藁をもすがる思いでいろんな病院やカウンセリングやセラピーを受ける。人格が増えて、記憶がほとんど残らない毎日に生きている意味があるのかと思い悩む日々。タッピング治療による統合治療を受けるが、合わず人格が増え続ける。 |
2010年 | 結婚、出産。妊娠によって、漢方薬に切り替えたあと、体調が改善する。人格の抑えつけによる仮統合をする。 |
2012年 | 離婚、シングルマザーになる。職業訓練修了後、電機メーカーの人事課に勤務。自信がつくとともに、人格が自然に統合していった。 |
2014年 | 歯医者での手術中フラッシュバックを起こす。その後パニック障害を発症し、退職。人格の再解離があり広場恐怖も多く引きこもり状態になる。 |
2015年 | 引きこもり改善と子どものアレルギー緩和のため、市民農園で野菜作りを始める。徐々に健康と自分を取り戻していく。人格と共存しながらの生活に回復の一つの方法としての可能性を見つける。 |
2017年 | 自分の体験がヒントになればと、解離について当事者が集まって学べる場として、セミナーを大阪と東京で開催する。スタートは参加者も少なかったが、おかげさまで12月には全日程満席開催に恵まれる。 |
2018年 | 人格たちの協力もあり、人格との対話で心を癒す解離専門のアドバイザーとして事業をスタート。初年度から、解離性同一性障害の方向けの講座を開催。現在4期開催中。解離のサポーターや解離性障害など人格が分かれていない人からの相談も多い。1年間で100人を超える相談を受けている。 |
解離専門相談室SelfBeing 営業時間:月曜〜金曜 9:00〜16:00(土日祝祭日休み)